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銀河鉄道の夜 [Soundtrack]




銀河鉄道の夜[Soundtrack]:細野晴臣
1985

今思うと、
このアニメ映画『銀河鉄道の夜』との出会いは、
誰かに仕組まれていたのではないのかと思う。

小学生6年生くらい、小春日和のある日。
わたしはソファーでうとうと昼寝をしている。
テレビもつけたまま、穏やかな日差しの中いい気持ち。
幾分か経って少し目が覚めて、寝ぼけ眼で何気なくテレビのチャンネルを変える。
すると画面いっぱいに青色の猫の絵が浮かび上がった。
聴いた事もない旋律の音楽と共に。

もうその映像を一目見ただけで眠気がふっとび、
わたしは心を奪われてしまった。
そのままその青い猫が暗闇の中に消え、
ここでちょっと不思議な詩が読まれる。


わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
 (あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅しみんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです


この詩がまたとても良くてね。
そんなこんなしてたら番組終わっちゃってたんだけど、
急いで新聞の番組欄見たら、
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のアニメ映画だということが分かってね。
これはもうどうしたものか、と思い、
なぜか知らんが父親の集めたビデオが置いてある棚を漁りだすんだよね。
誰かにここにあるよって言われているみたいに、
体が自然と動き出した。


そしたらあったの!!!
ほんとにあったの!!!


ちょっと背中しびれっちゃったよ、この出来事には。
うん。それだけ。













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